子どものぜんそく発作ってなに?
■喘息はどんな病気?

気管支が過敏なために感冒やダニ、天候、運動などをきっかけに気道が炎症を起こし、そのため気管が細くなりヒューヒュー、ゼイゼイといった喘鳴(ぜいめい)と咳(せき)と痰(たん)がみられます。喘息で一番困るのは気管が細くなるために空気が入りにくくなり、息が苦しくなる呼吸困難がおきることです。

■どんな症状?

咳、痰、喘鳴の強さも関係しますが、呼吸困難の程度が大事です。喘息発作の程度は小発作、中発作、大発作に分かれます。中発作は呼吸困難はあるものの横になれるものをいいます。大発作になると喘鳴も呼吸困難も強くなり、横になれず起き上がって小鼻をぴくぴくさせ肩で呼吸するようになり、時には唇が紫色になります。

■喘息発作の対処法

小発作:水分を摂りゆっくり息をさせ、かかりつけ医にもらった発作時の頓服や吸入を行います。
中発作:小発作と同じ処置を行いますが、呼吸困難がとれなければ病院で受診しましょう。
大発作:すぐに受診することをお勧めします。特に唇が紫色で興奮(こうふん)状態になったり、逆に意識がトロトロするようなら大変危険な状態です。

■普段の生活で注意すること

1. ダニを取り除くために、お部屋の掃除をきちんとしましょう。こどもの喘息の多くは、ダニが原因となっていることが判っています。
2. 風邪をひくと喘息は悪くなります。うちに帰ったら手洗いやうがいをしましょう。
3. ペットはなるべく飼わないようにしましょう。毛、羽、尿などはアレルギーの原因となることがあります。
4. 部屋の温度はなるべく一定に保つようにしましょう。急激な温度の変化は喘息を悪くします。
5. 運動会や遠足があるときには、学校の先生とお医者さんに相談しましょう。